朝の寒さがうそのように日中はぽかぽかと暖かくなる。 つかのまの春のよう。嬉しくなって心がおどっていた。
こんな日は散歩も楽しみで、いつもよりたくさん歩く。 大橋のたもとの県道を横切りお隣の地区まで行っていた。
河口まで続くながい土手の道。ずっと歩いていけたらどんなに良いだろう。 海が見たいなあって思った。潮風に吹かれてみたいなあってすごく思った。
10年くらい前のことだろうか。その道をジョギングしていた頃があった。 まだ体力もあり私も若かったんだなあって懐かしく思い出したりした。
今は歩くのが精一杯。昔はむかしのこと。今出来る事を頑張ろうと思う。
残念だったのは投げ捨てられた空き缶があまりにも多かったこと。 いつもポケットに入れてあるビニール袋にそれを拾っては入れた。 帰る頃にはそれが袋からあふれんばかり。なんとも嘆かわしい事。
良い事をしているんだとかそんな気持ちはまったくなくて。 見て見ぬふりが出来ないというか、私の性分であるのだと思う。 少しでも綺麗になったなあって嬉しい。嬉しいからまた拾うのだ。
これはこれからも続けたいこと。歩きながら出来ることがちゃんとある。
そうしていちにちが暮れていく。夕焼けがとても綺麗だった。
気がつけばずいぶんと日が長くなっている。それも嬉しいこと。
茜色の空に飛行機雲がふたつ交差するように描かれていた。
明日は雨になるのかな。それも春の兆し。のんびりと春を待っている。
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