明け方から雪。どんどんと積もり始めてあっという間に銀世界になる。 冷たさも忘れて窓を開けしんしんという音に耳を澄ませていた。
雪は好きだけれど。雪は怖い。雪国では亡くなった人も多い。 南国のつかの間の雪などほんの些細な事のようにも思えるけれど。
仕事は自宅待機となった。無理をしたくないのが本音である。 わずか5時間のパート。今日のことは明日でも良いかなと思う。
「雪やすみ」と称しおかげでのんびりと過ごさせてもらった。 雪道を散歩したいなって思ったりちょっとわくわくもしていた。
そんな雪も午前中に降り止む。青空が見え始めたと思っていたら。 あっという間に雪がとけてしまってなんともあっけない雪になる。
なんだか夢をみていたような気分。朝の雪が嘘のようであった。
午後はまた風が強くなる。少しでも歩こうといつもの散歩道を行く。 一歩でも多くと思う。昨日よりも遠回りをしてゆっくりと家に帰った。
夕方のニュースで「ヒートショック」の話題が流れていた。 冬は浴室などの温度差で命を落す人がとても多いのだそうだ。
それを聞くと大好きなお風呂がとても怖くなってしまった。 はだかんぼうで死んでしまったらどうしよう。 そんな死に方だけはしたくないけれど死ぬかもしれない。
どうか無事でいられますようにドキドキしながらお風呂に入った。
死がこんなにも身近なものなのかと思うと不安でならない。
生きたい生きたい。そればかりを願っている欲深い私であった。
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