| 2012年01月29日(日) |
お遍路さん(その11) |
今日はおひさまが顔を出してくれてなんとありがたいこと。 風は相変わらず冷たかったけれどほっとするような一日だった。
お大師堂でまた顔見知りのお遍路さんと再会する。 目のクリクリっとしたいつも笑顔の素敵なひとだ。
あんずが泣き叫ぶのはやはり心細く寂しいのだろうと言うこと。 そうして「よしよし」とあんずの背中をたくさん撫でてくれた。
臆病者であまり人に懐かないあんずが一気におとなしくなる。 なんだかとても不思議だった。犬好きの人がわかったのだろうか。
あんずを交えてしばし一緒に語らい今日はお別れとなる。 今度はいつ会えるだろうか。「明日はあしたの風が吹くからね」 そう言って微笑むその人がとてもまぶしく思えてならなかった。
職業遍路という言葉を聞くけれど、その人もきっとそうなのだろう。 故郷はどこなのか。家族はいるのかしら。何も聞くことは出来ない。
人生がお遍路であって。お遍路で人生を全うしようとする強い意志。 何者もそれを阻むことは出来ない不思議な「チカラ」のようなものがある。
私は縁あって何度も出会えることのありがたさをかみしめていた。
こころから微笑んでいる人の目は透き通っていてきらきらとうつくしい。
|