夜明け前からひゅひゅると強い北風。 一日中吹き荒れてすっかり真冬が戻ってくる。
ふと冬の後姿が見えたように思ったのだけれど。 まだまだこれからも冬将軍が居座るのだろうか。
今朝の新聞に菜の花畑の写真が出ていて。 なんとも心が和みほっとしたことだった。
やまない雨がないように終らない冬もない。 耳を澄ましていればきっと春の足音が聴こえてくるだろう。
強い風に煽られながら今日も散歩に行く。 川は海のように波立っているというのに。 観光屋形船が不似合いな絵のように行き交う。 のどかな日なら手を振ってみたかもしれない。 人々は波に揺られながら何を思っていることだろう。
お大師堂はお遍路さんの姿もなくしんと静かだった。 あんずをいつもとは違う場所に繋いだ。 実は昨日、崖から滑り落ちてしまって大変な事になっていた。 首輪が抜けていたら川に転落していたことだろう。 そう思うとぞっとしてもう同じ所には繋げなかった。
今度の場所がちょっと気に入ったのか今日はあまり泣かない。 春になればいろんな花の咲く場所なのでまた他の場所を探そう。
ゆっくりとお参りを済ませ今度は追い風の中を帰る。 背中を押されているようでついつい駆け足になった。
ふうふうはあはあがとても心地よい散歩だった。
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