いちだんと肌寒い朝。風も冷たく身震いをするほど。 まだまだこれからが冬本番。少しずつ慣れていくだろうか。
年々寒さに弱くなっている我が身を感じる。 子供の頃には大好きだった冬が苦手になる。 霜柱を踏んだり雪遊びをしたのは遠い昔のこと。
いまは老いた猫のようになって陽だまりをさがしている。
このままで良いのだろうかと猫はおもう。 もっともっと冬の楽しみを見つけたいものだ。
いつもの散歩道。ついに冬の防寒着を着て行く。 フードをすっぽりと被ればとても暖かかった。 何人か散歩仲間に会うと皆まだ薄着で頑張っている。 少し恥ずかしくなってそっとフードを外したりした。
お大師堂は西日が差し込んでぽかぽかと暖かい。 しばらくそこでまったりとしていたいのは猫のせいか。
相変わらず泣き叫ぶあんずのこともあまり気にならなくなった。 どんなに呼んでも私はわたしの日課を全うするしかない。
せっかくの穏やかな気持ちが犬と喧嘩していては台無しだもの。
と。猫はおもう。ぐんぐんと早く家に帰ろうと急ぐ犬の後から。
わざとゆっくりと歩いてみせる猫であった。
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