初霜が降りとても寒い朝だったけれど。 日中は風もなく穏やかな小春日和となる。
お昼休みに庭に出て日向ぼっこをした。 見上げる空は雲ひとつなくなんとも心地よい。
まるで時間がとまったようにしばし佇んでいた。 どこからか名も知らぬ鳥の声が聞こえてきたり。 あたりの山々が所々色づいているのにはっとしたり。
あふれんばかりの自然に恵まれていることをありがたく思う。
ここは私の第二のふるさと。9歳から12歳まで暮らした山里。 子供の頃には感じることもなかった郷愁をいま感じている。
父がいて母がいて弟がいて「ゆう」という名の犬がいた。 思い起こせば懐かしいことばかり。ずいぶんと歳月が流れてしまった。
縁あってこの山里で仕事をするようになってもう23年が経つ。 なんだか駆け抜けたような歳月だったなとつくづく思っている。
若かった母もすっかり老いてしまった。 そういう私も追いかけるように老いを感じている。
苦労を重ねてきた母。そばにいてあげるだけだった私。
どん底だった時もあったけれど今はこうして平穏でいられる。
おひさま。ぬくぬくであったかいな。
日向ぼっこをしながら過ぎ去った日々がとても愛しく思えた。
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