| 2011年10月27日(木) |
そうして息子は去って行く |
夏からずっとシャワーだったのを今夜からやめにする。 久しぶりに浸かるお湯のなんと心地よいことだろう。 肩まで浸かってくらげみたいにふにゃふにゃとしてみる。
寒くなればこんな楽しみが増える。お風呂が大好きになった。
入浴後。いつものように自室でくつろいでいたら。 今から帰るからと息子から電話がかかってきた。 とにかく何でも良いから食べさせてくれと言う。
残り物しかなくて。切干大根の煮たのとか。 大急ぎで温めていたらすぐに息子が帰って来た。
「すき屋」に牛丼を買いに行っていたらなんだかすごく むなしくなったのだと言う。気分まで悪くなってきたと。
そうかそうかと宥めながらも母は微笑むことを忘れない。 けれども内心は息子のことがとても憐れでならなかった。
今更ながら一人暮らしはもう無理なのではないかと気遣う。 けれども息子はそんな暮らしをやめるつもりはないと言う。
なるようになるのだろうか。このままでいいのだろうか。
あれこれと心配していたらきりがなくただ受けとめるしかない。
帰り際に私の部屋に乱入してきた息子は本棚をあさってみては。 これにしよう!と私の愛読書をさっさと奪って行った。
「ひろさちやの般若心経88講」である。私の宝物なのに。
でもそれがなんだか嬉しくなってきた。
それを読めばきっと変わる。今の泥沼から抜け出せる気がする。
かつての私がそうだったように。息子にも光が見えるかもしれない。
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