嵐のようだった昨夜がうそのように静かな朝を迎える。 どこからか鳩の鳴き声。ぽっぽうぽっぽうと可愛い声。
そうして平穏に一日が始まることがとてもありがたくてならない。
新聞の折込にピザ屋さんのチラシがあった。 「照り焼きチキンピザ」なんて美味しそうなのでしょう。 どうしても食べたくなって11時の開店を待ちかねて注文する。
まだかなまだかな。待っている間はそわそわと落ち着かない。 庭に出てうろうろしたり路地をのぞいたりしながら待っていた。
やっと来ました。嬉しくて子供みたいな顔になっていたかもしれない。 Lサイズのピザを二人で残さず平らげる。ついでのビールもまた旨し。 お腹がいっぱいになってなんとも幸せな気分になってしまった。 節約ばかりの毎日だけれど、たまにはささやかな贅沢をしたいなと思う。
午後はあんのじょう眠くなりソファーに埋もれるようにお昼寝をした。 食べて寝てほんとうにだらしないのは今に始まった事ではないけれど。 それも至福のひと時とひとり勝手にうなずいている自分であった。
よっこらしょと起き上がればもう散歩の時間も近い。 昨日は大雨で行けなかったから今日こそはと元気に出掛ける。 胸をはっておいちにっさんし。歩くということはほんとに気持ち良い。
帰り道。土手にはちいさな子供たちが数人集まって遊んでいた。 何気なく近寄って行くとひとりの女の子が大声で泣き出してしまう。 最初は転んだのかなと思ったけれど、そうではなくて犬が怖いのだそう。
ごめんね。ごめんねと謝りながら大急ぎで他の道へと急いだ。 たまにはこんな事もあるのだけれど、ちょっと寂しい気分になった。
ずいぶんと遠回りをしてやっと我が家が近くなって来たと思ったら。 またさっきの子供たちと遭遇する。困ったな・・と戸惑っていたら。
なんと泣いていたはずの女の子が手を振っているではないか。 そばにはお母さんらしき女性が一緒に居てくれてほっとする。
ワンちゃんは怖くないよっておしえてくれたのかもしれない。
「ばいばい!」私も手を振り返してすごく嬉しい気持ちになった。
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