玉子を早目に茹でておいてお昼におでんを仕込んだ。 二人分だと言うのに土鍋からあふれるほどのおでん。
弱火でことことと一時間くらい煮てあとは滲みこましておく。 これで晩ご飯の支度をもうしなくても良い。楽チンの気分だ。
家中におでんの匂いが漂う。なんとも美味しそうな匂い。 そんな匂いを楽しみながら茶の間でうたた寝をしていたら。 息子から「晩飯食べさせてくれよ」とメールが届いた。
「もう出来てるよ」と返信しながらくすくすと可笑しくなる。 たくさんのおでん。二人より三人のほうがずっと美味しそうだ。
そうして楽しく三人でおでんを食べる。 いつも疲れている息子が今日は元気そうでほっとした。
どんな日もあるものだ。はらはらと心配をしてみたり。 そうかと思えば今日のように笑顔でいてくれたりする。
どんな日があっても父と母は決して変わらない。 いつだって包み込んであげたい気持ちでいつもいるのだから。
じゃあね。またおいでね。今日も手を振って息子を見送った。
すっかり暗くなった路地をクルマのテールランプが見えなくなるまで。
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