今日も秋晴れ。少し風の強い一日だった。 その風もすっかり秋風となりなんとも心地よい。
山里で仕事をしていると不思議な声で鳥が鳴く。 あれは百舌鳥(モズ)だよとおしえてもらった。
夏の間は山にこもっているらしい。 秋が来ると人里へとおりてくるのだと言う。
ほらあそこ!指差してもらってその姿を初めて見た。 もっと大きな鳥かと想像していたけれど結構小さい。
一声二声と叫ぶように鳴いて百舌鳥は飛び立っていった。 その姿を見送りながらなんともほのぼのとした気持ちになる。
もう秋ですよと告げに来てくれたのだろう。 ありがとうって応えたい気持ちでいっぱいになった。
巡る季節の事を受けとめているつもりでも。 ふっと過ぎた季節を恋しがったりするものだ。
それは季節に限らず人生のひとこまにも通じる。 現実を受け止めるには人はあまりにも弱い生きものだから。
季節はかならず巡ってきてくれるけれど。 人生はただ過ぎ行くばかり。後戻りなど決して出来ない。
そんなまっただなかにじぶんはいる。
歩むしかない。行き着くところはひとつしかないのか。
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