背高のっぽのコスモスが風に揺れている。 仰ぎ見ればそこにはうろこ雲の秋の空が広がる。
言葉に出来ないような清々しいきもち。 胸のなかには何ひとつわだかまりがなかった。
そんな秋の日に嬉しいしらせが舞い込む。 サチコのおなかにちいさな命がやどった。
このところ毎晩のように夢に出てきた赤子。 もしかしたらと思っていたけれどそれが正夢になった。
「まだ一センチくらいだけどちゃんと動いていたよ」
声を弾ますサチコに母も感動して目頭が熱くなる。
どうか無事に育ってくれますように。 ただただそればかりを祈っている。
がんばれちいさな命。みんながあなたを待っているよ。
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