夏の名残であふれているようないちにち。 日暮れてからも蝉が一生懸命に鳴いている。 そうして秋の虫達も負けないようにと歌い始める。
朝のうち。川仕事の出役があり出掛けていた。 ほんとうは彼が行く予定だったのだけれど。 昨日とつぜんにぎっくり腰になってしまった。
俺駄目やけんね。動けんもんねとすっかり弱っている。 そういうときこそ肝っ玉母さんの出番である。 私に任せておきなさいと颯爽と出かけるうつくしさであった。
そうして今年も川仕事の準備が始まる。 今年こそは順調であって欲しいとひたすら願っている。
体力にはあまり自信のない私だったけれど。 身体を動かしていると何事もやれば出来る気がしてくる。 そうして少しずつ自信もわいてくるのだった。
焦らずゆっくりでいい。自分のチカラを出し切ってみたい。 限界というものがあるものならそこまで行き着いてみたいのだ。
午後。お昼寝をしていたら従兄弟がビールを持って来てくれた。 川仕事仲間の従兄弟である。今日はお疲れさん。すごい助かったよって。 私にとそれを届けてくれたのだった。なんと思いがけないことか。
男手の半分にも満たなかったと思う。でも一生懸命頑張った。 それを認めてもらえたのかと素直に嬉しさが込み上げてきたのだった。
従兄弟には気を遣わせてしまったけれど。こんなにありがたいことはない。
わたし。やれば出来たよ。わたし頑張ったよ。
自分のあたまを撫でているような夜になった。
|