雨がたくさん降る。それは少し肌寒い秋の雨。
そうして一雨ごとに秋が深くなっていくのだろう。
そんな雨も夕方には降り止みあたりがしんとする。
そうしたら思いがけないほどに空が茜色に染まった。
窓辺に居てしばし放心する。我が身も染めるような紅。
明日は晴れるのかもしれない。そう思うと嬉しくて。
空に向かって歓声をあげたいようなきもちになった。
夏がまた振り向いてくれたらいいなっておもう。
たとえ去るのだとしても最後まで微笑んでいてほしい。
また会おうねと笑顔で見送れるようなそんな別れがしたかった。
わたしはとても元気です。しんみりと思い詰めたりもしない。
せいいっぱいの笑顔でここにいます。だから。
わたしのことを忘れないでいてくださいね。
わたしのことをちょっとだけ好きでいてくださいね。
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