とうとう夏が遠ざかってしまうのだろうか。
その背中にすがりつきたいようなきもちになる。
夕暮れて蝉が最期であるかのようにそれは必死に鳴き。
その声をとがめるように秋の虫たちが騒ぎはじめた。
まっただなかにわたしはいる。夏なのか秋なのか。
中途半端な別れ道にぽつねんとたたずんでいるようだ。
いつまでも立ち止まってはいられない。いかなくちゃ。
振り向きながらわたしはいく。もうここではないところへ。
今日も平穏に過ぎゆく。まったりと浮かんでいるような一日。 ある日突然ということをなるべく考えないようにして過ごす。
そうして折り畳むように一日を閉じればまた新しい時が広がる。 どんな色に染めるのか。どんなふうにそれを縫うのかわからない。
ただ無事に目覚めた朝のなんと清々しいことだろうか。
そのために眠っているのだと言っても過言ではないだろう。
ぐっすりと眠ろう。ひたすら眠ろう。あしたはあしたの風がふく。
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