お天気は下り坂。夕方になり雨が少し降る。 昼間の蒸し暑さがうそのように一気に涼しくなった。
七時にはもうあたりが薄暗くなってしまって。 川向の山を稲妻の光がライトのように照らす。
そうして遠雷が太鼓を小刻みに叩くように響いている。 どどどどどん。どどどどどん。なんだか祭囃子のよう。
わたしはいつものようにほろ酔って。 あれやこれやとどうしようもないことを考えている。
悩みなんて今はない。思い煩うようなこともなかった。
きっとあまりにも平穏過ぎるものだからこわいのだろう。 白い布をわざと汚すような行為に憧れているだけかもしれない。
そうして後悔をしたりそうして哀しんだりしたいのにちがいない。
おかしいね。ほんとおかしいよね。ばかみたい。
笑い飛ばせばあっけらかんといつものじぶんにもどっていく。
平穏。なんてありがたいことなのだろうとつくづくおもう。
だから空さん。そんなにおこらないでください。
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