遠くからかすかに消え入るような蝉の声。 曇り日の朝は夏の太陽をすっかり覆い隠し。 あたりの空気を涼やかな色に染めている。
こんなふうに秋は忍び寄ってくるのだろうか。
せつないのはいや。さびしいのはもっといや。
昨夜のこと。遠い地に住む友人たちと夕食。 美味しいものをたくさん食べてビールや焼酎や。 そうして語り合いとても楽しい夜を過ごさせてもらった。
我が町のことをこよなく愛してくれている友人。 春と夏にはかならず訪れてくれているのだった。
けれども会えない年もあった。 来ている事はわかっていても電話のひとつも出来ずにいて。 ああもう帰ってしまったのだなと後から寂しさを感じてしまったり。
それが今年はちゃんと連絡をしてくれてなんと嬉しかったことか。 顔を見せてくれるだけでじゅうぶんだと思っていたけれど。 一緒に夕食をと誘ってくれてほんとうに思いがけなかった。
おかげで忘れられない夏になった。素敵な夏をどうもありがとう。
これからもふたりはわたしのかけがえのない友人でいてくれるだろう。
わたしはここで老いていく。ずっとずっとここで待っている。
どんなに歳月が流れても変わらない笑顔でまたきっと会いましょう!
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