今日はもう帰らなくてはいけないという。
そこはとてつもなく遠いところにも思えるけれど。
もしかしたら寄り添えるくらい近いところなのかもしれない。
ただ姿かたちが見えないというだけであって。
ほんとうは抱きしめることだって出来るのかもしれない。
送り火を焚く。その炎がちいさくなって消えてしまうまで。
お別れというのではない。さようならとは決して言わない。
ただなんというか。薄い幕のようなものが下りていくのを感じる。
じゃあねって手を振った。またねって振り返す手が見えた。
残されたものたちは日々を精一杯に生きていかねばならない。
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