今日は息子が帰って来そうな気がした。
玄関に書置きを残して作業場へと出掛ける。 お昼過ぎまでちょっとした肉体労働だった。 汗だくになりふらふらしながら作業を終える。
庭に息子のクルマが停まっているような気がした。
でもそれはない。なんだかさびしくてならない午後。
今の仕事にはお盆休みというものがなかった。 きっと忙しくしているのだろうと彼を気遣う。
おじいちゃん子だったからお盆には必ず顔を見せてくれた。 でも今年の春から仕事が変わってしまって休めなくなった。
仕方ないなと思う。それは娘のサチコも同じことだった。
そのかわりまたひょっこり顔を見せてくれることだろう。 いつも突然だけれど、その突然が父も母も嬉しかった。
亡くなったおじいちゃんはそんな孫達をいつも見守ってくれている。
それは父や母以上かもしれない。だからとても心強く思っている。
開け放した窓から夜風が心地よく舞い込む。
そんな夜にふたりのこどもたちのことをおもう。
あいたいけれどあいたいとはいわないでおこう。
あえたときにとびっきりの笑顔でむかえたいから。
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