梅雨の晴れ間は嬉しいけれどなんとも蒸し暑い一日だった。
山里の職場を休ませてもらって先週からお世話になっているバドクラブへ行く。 後ろめたさはあるけれど、バドを続けたい一心で決めたことだった。 そうして身体を動かし気持ちよく汗を流すことに満たされている自分を感じる。
クラブには専業主婦のメンバーが多いのだけれど、 そのひとりが私と同じ高校の出身で後輩だとわかった。 先週から意気投合しあれこれと気軽におしゃべりなどしていた。 今日は何年生まれですか?と訊かれちょっとあたふたとしていたところ。 彼女のお姉さんの話しになり私と同い年だと言うことがわかった。 それも同じ高校だということでびっくりしたのは言うまでもない。
そうしてお姉さんの名前を聞きもっともっと驚くことになる。 クラスは違ったけれど同じ放送部ですごく仲良しだったあっ子ちゃん。
すぐに電話をかけてくれてなんと32年ぶりにその声を聞くことが出来た。 懐かしいと一言ではとても言い表すことが出来ないほどの感激だった。
私が先に結婚をし、長男がまだお腹のなかにいた頃だった。 遠路はるばるあっ子ちゃんが我が家を訪ねて来てくれたことがある。 臨月間近だった私は自分の身体のことで精一杯でろくにおかまいも出来ず。 いま思えばなんとそっけなく接してしまった事だろうと後悔している。
そうしてそれから間もなくあっ子ちゃんから結婚の報せを受けた。 私はその時もそっけなく。心からお祝いの言葉さえかけられなかったのだ。 その時の電話が最後だった。それ以来ぷっつりと途絶えてしまった友情。
私がもっと親身になってさえいればずっと育んでいられたものを。 若き日を思い出すたびにそれを悔やみ苦い思い出となって心に残っていた。
あっ子ちゃんの声は少しも変わらない。なんとも懐かしい声だった。
32年。あまりにも歳月が流れてしまったけれど。また繋がった縁。
近いうちにきっと会おうね。そう約束して電話を切った。
変わらないことがひとつでもあることはとても嬉しいことだと思う。
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