降り続いていた雨がやっとやむ。 午後から薄日が射し始め気温がぐんと上がった。 蒸し暑さは苦手だけれど梅雨の中休みは嬉しいものだ。
散歩道。久しぶりにお大師堂まで足をのばす。 お経を唱え手を合わせていると心が澄みわたるようだ。 そうしてついついとお願い事などしてしまうのだった。
お賽銭がずいぶんと増えている。 雨の日も欠かさずお参りに来ている人がいる証拠でもある。 それを思うと私などはほんとうに気まぐれなのだなと思った。
信仰心はさほどない。ただ心が落ち着くというだけで参っている。 これからもそれはあまり変わらないのではないだろうかと思うけれど。 年を重ねるごとに信仰心も芽生えてくるものなのかもしれなかった。
帰り道の土手で例のお遍路さんと再会する。 電話連絡も何もない。ほんとうに偶然に出会うことが出来た。 土佐を打ち終え伊予路に向かったと思っていただけにとても驚く。
打ち戻るにはなにか理由があるのだろうけれどあえて聞かなかった。 ほんのつかの間の立ち話をしただけで今回は別れる。 肝心なことを話しそびれてしまったけれどまあ良いかなと思った。
縁深いひとだからまたきっと出会うことが出来るだろう。 あくまでも偶然に。そう願うばかりである。
土手の階段を下り家路に向かう道。なんだか後ろ髪を引かれる思い。
もしかしたら大切な縁を粗末にしているのではないかとふと思った。
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