山里へ向かう朝の道でどしゃぶりの雨にあう。
クルマのワイパーも役に立たないほどの凄い雨。 ハンドルを持つ手がぶるぶると震えた。
嫌いではないはずの雨がとても怖いと思った。 ちょうど良いくらいの雨ばかりとはいかないものだ。
ありのままの空のこと。今日はご機嫌斜めなのだなと思う。 雷まで鳴り始めてとてつもなく怒っているような空だった。
どんな日もある。こんな日もあってよし。
そんな雨も夕方にはぴたりとやみ。 ほんの少しだけ土手の道を散歩する。 川の水は濁流になりずいぶんと増水していた。
そんな川を見ていると気分がざわざわとしてくる。 なにか怖ろしい事が起こりそうで不安になってしまうのだ。
けれども平穏なまま日が暮れていくありがたさ。 今夜は息子もひょっこり帰って来て三人で夕食を囲んだ。
鰹のタタキを美味しいと言って食べてくれる息子。 いつもは離れていてもいつだって家族に変わりはない。
母さんはいつも四人分作るんだぞと夫が言う。
そうなんです。それが母さんの日課なのです。
だからしんちゃんいつでも帰ってきてね!
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