雨の週末。家事もそこそこにほとんど寝てばかり。 からだがどんどんと重くなっていくのを感じる。
けれどもこころはさっぱりと軽いような気がした。 思い悩むことが何ひとつないということは幸せなことだった。
午後サチコ達が顔を見せてくれて父の日のプレゼントを持って来てくれた。 うれしそうなお父さん。欲しがっていた柄物の涼しそうなステテコだった。
ありがとねサチコ。お父さんが嬉しいとお母さんも嬉しいよ。
いつもなら散歩の時間。今日も雨であきらめるしかなかった。 携帯に着信あり。それは出る暇もなくすぐに途切れてしまう。 先月何度目かの再会をした修行僧のお遍路さんからだった。 電話番号を交換した事を今更ながら少し後悔している。
今までずっと偶然に出会うことが出来たひとだったから。 これからもそのほうがずっと気楽なような気がしたからだ。
折り返し電話をすることをとてもためらってしまった。 けれども無視することも出来ずに一時間ほど間をおき電話をする。
やはりお大師堂で待っているとのこと。なんとも気が重くなる。 こんなはずではなかったのにと。縁さえも心もとなく感じるばかり。
雨のせいにして今回は丁重にお断りをした。 会わなければいけない理由が漠然と不可解なものに変わったように思う。
縁とはいったいなんだろう。どうしても考えずにはいられない。
縁とはやはり手繰り寄せるようなものであってほしい。
今度再会したら素直に正直に自分の気持ちを告げたいと思った。
それがいつになるのか。それくらいの距離がわたしはほしい。
|