ずっとずっと昔のことを昨日のように思い出している夜。
ずいぶんと遠いところに来てしまったのだけれど。 一瞬にして帰っていけるように思えるのが不思議だった。
あの頃には10年後20年後をかんがえる心のゆとりもなかった。 まして30年後のことなどあまりにもはるかに遠いことだったから。
なにも変わらないこと。ひとつくらいはあるのかもしれない。 けれどもいろんなことがめまぐるしく変わってしまったように思う。
それが生きるということだろうか。それが人生というものだろうか。
お誕生日おめでとう。またいつでも帰って来てね。 息子にメールする。もちろん返事など来ないのだけれど。 帰る場所があるというだけで安心してくれるような気がする。
母が母であること。父が父であること。それだけはずっと変わらない。
こどもの成長が親の成長でもある。
そうしてどんな些細なことでも心配するのが親の務めでもある。
心配をしたいのだ。いつだって気遣っていたいのだ。
だってそれが愛だもの。愛しているよって胸をはって言える。
父さんも母さんもちょっとだけ老いました。
でもこれからも長生きするね。いっぱい長生きするからね。
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