とうとう土手の除草作業が始まった。
チガヤの白い穂も姫女苑の花も。 なんとも無残になぎ倒されていく。
仕方ない事なのだなとわかっていても。 とてもこころが痛んでならなかった。
これが雑草の運命というものだろうか。
そうだとしたらなんと儚い命なのだろう。
けれども根は残る。それだけが救いだった。
雑草はとても強い。ひとが思うよりもずっと強いのだ。
今日もお大師堂で手を合わす。 散歩の道すがら通い始めてかれこれ三年になる。 願いごとはしない。ただただ感謝をする場所であった。
それが最近では願いごとをするようになってしまったのだ。 今日はふっとそれがいけないことのように思えてならなかった。
なんと欲なことをとお大師様もあきれているかもしれない。 けれども願わずにいられない自分もはがゆく思う。
願いとは。いったいなんだろう。
漠然と思った。それが叶うなどとは思ってもいないけれど。
こころのなかでその願いが日々ふくらんでいく感触。
たとえば伝わるかもしれないという期待。
もしかしたら救われるかもしれないという希望。
なによりもこころが澄みわたるようなきもち。
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