散歩道を歩いていると野あざみの花を見つける。 もう咲いてくれたのねと声をかけては。 またてくてくとすすむと今度は野バラに会った。
野の花はほんとうにさりげなく咲く。 控えめで素朴なそんな花たちが好きだ。
どちらも触れられないほどの棘を持つ。 そうして身を守っているのかもしれなかった。
だいじょうぶよ。そう語りかける。
だいじょうぶよ。どうかそのままでいて。
わたしはわたしの棘にそっとふれてみる。
そうして傷つけたかもしれないひとをおもう。
だからといってほかにどんなほうほうがあったのだろうか。
だいじょうぶよ。そう語りかける。
だいじょうぶよ。どうかそのままでいて。
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