桜の季節が終われば藤の花が咲き始める。いつのまにこんなにとおどろくほどそれは咲いて。芳香を放ちながらしだれ咲いているのだった。手を差し伸べてそっとうけとめてみたくなる。その花がそれを望んでいるのかはわからないけれど。そんな衝動に駆られるときがひとにはある。いいことだとかいけないことだとかいったい。誰がそんなことを決められると言うのだろうか。ただ受けとめるしかない現実にあふれているいま。それが花であればどんなにいいだろうかとおもう。