日々たんたんと目前の事をこなしていく毎日。 いつも通りのこと。普通の暮らしを心がける。
今期の川仕事も一段落してほっと息をつく。 やれるだけのことをやったのだと思う。 大変な事もあったけれどなんとかなったのだ。
足るを知るということばが身に沁みる。 もうじゅうぶん恵まれたのだと思えるようになった。
お昼。夜勤明けの息子が帰って来て三人で昼食。 相変わらず質素なものだけれど文句ひとつ言わず。 昨夜から何も食べていないのだと言いご飯を頬張る。
仕事の話しはいっさいしない。 あれほど辛がっていたのに愚痴ひとつ言わなかった。
被災地の避難所にいる人達のことを話し始めた。 小さな避難所では一日一食のところもあるんだぞ。 おにぎり一個とかパン一個しか食べられない人もいるんだからな。
仕事頑張ってねとは父も母も言わない。 明日は休みだという息子に「ゆっくり休みなさいよ」と言う。
うん、また来るわ。メシ食わせてくれよな。
またまた嵐のように息子が去って行く。
嵐の後の静けさに母はつぶやく。
あのこもうだいじょうぶかもしれないね。
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