桜は散り急ぎずいぶんと葉桜が目立つようになった。 けれどもその緑がなんとも鮮やかに空に映えている。
辛い苦しいと嘆いていたら少しも前に進めないから。 とにかく笑顔で立ち向かっていくしかないんですよ。 大震災からひと月が経った今日の被災地からの言葉だった。
負けないで負けないでとエールをおくる。 そうしてその時間。手を合わせながら黙祷をした。
夕方。また大きな余震のニュースが流れる。 先日もあったばかりだというのに何と言うことだろう。 いったいいつまで苦しめれば気が済むというのだろう。 また天を恨みたくなった。心に杭が刺さったように痛む。
夕食時。だからと言って食べないわけにはいかないだろうと彼が言う。 普通にしているのがいちばんだとわかってはいるけれど。 その普通がなんと心苦しいことだろうか・・・。
嘆いていてもなにもかいけつしない。 笑顔で立ち向かっていくのだと言ったひとの言葉を思い出す。
負けないで負けないで。そう心でつぶやきながら。
晩ご飯を食べた。甘エビのお刺身が美味いじゃないかと彼が微笑む。
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