とうとう師走に突入する。 寒さを覚悟していたけれど思いがけないほど暖かな一日になった。
仕事の手を休めては庭に出てみると蝶々が飛んでいたり。 見上げた空は雲ひとつなく吸い込まれてしまいそうな青空。
しんこきゅうをいっぱいする。 ああ生きているなあってすごく感じた。
そうして平穏に時が流れていく。 みんなが笑顔だった。ほっとするような笑顔だった。
悪いことを考えたらきりがない。 なるようになるさといつも母は言う。 不安ばかりの私には薬のような言葉だとおもう。
くよくよ思いつめるのはもうよそう。 もっともっとあっけらかんと生きたいものだ。
帰宅していつもの散歩。 土手の道は昼間の暖かさをそのままに。 少し歩いただけで身体がぽかぽかと温まり汗ばむほどだった。
お大師堂の大きな銀杏の木がやっと色づき始めた。 もみじも紅くなりここはまだ秋の名残に満ちている。
ゆるやかな川の流れ。釣り糸をたれる川船の老人。 夕暮れに向かい始めた太陽が川面をキラキラと輝かす。
師走。いそぐことはなにもないのかもしれない。
たとえ今年が終わろうとしていても。
くる時がくればまたそこから始まるのだろう。
のんびりといこうではないか。
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