おでんをたくさん作った。 お昼から煮込んでおいたのでとても美味しい。 熱々のをはふはふしながらふたりで頬張る。 ふたりきりになっても作る量は変わらない。 明日も明後日もおでんだなと彼が笑っていた。
11月6日。亡き父の誕生日。 生きていればもう81歳になるのか。 死んでしまっても誕生日は毎年来てくれる。 そのたびに父の歳を数えていることだろう。
生前の父に最後に会ったのもこの日だった。 娘として何もしてあげることも出来ず。 反対におこずかいを貰って喜んでいた私。 せめて冬着の一枚でも届けてあげればよかった。 それはずっとずっと悔やまれてならないことになる。
ちいさな仏壇に父の遺影。朝に晩に手を合わせている。
お誕生日おめでとう。今朝はそう語りかけて微笑んだ。
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