9月もとうとう最後の日。 朝からずっと雨が降り続き夏の後姿を見たような気がした。 この雨があがれば一気に秋らしくなることだろう。
とても暑かった夏の事がふと恋しくおもう。 後姿を見せながら名残惜しそうに手を振っているようだ。
月末の仕事を終えほっとして家路に着く。 いつものスーパーで天然の鮎が半額になっていた。 ちょっと小さめの鮎だったけれど喜んで買う。 彼が4匹食べて私が3匹食べた。とても美味しかった。
我が家は元々が川猟師の家系で昔は鮎漁にも行っていた。 彼がにわか漁師を始めた頃もクーラーいっぱいの鮎を獲って。 もう食べきれないよというくらい毎日鮎を食べた事もある。 その頃がとても懐かしく思う。今は買うしかないのがわびしい。
昔はよかったね。なんてふたり語り合うのも歳のせいだろう。 最近そんな会話がとても多くなった。子供たちの幼い頃の事や。
そのうち何もかもが昔の事になってしまいそうでふとこわくなる。
怖さでもない恐さでもないコワサだった。
月日があっという間に流れる。歳月も季節もどんどんと流れる。
なにひとつ留まることがなく。変わらないものなどないように思う。
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