朝の窓辺でそれは綺麗な虹をみた。 川のなかから生まれたような七色。 それがアーチを描き空にとけこんでいる。
こどものように声をあげた。 まるで夢を見ているように嬉しかったのだ。
そうしていちにちが始まる。 どうか穏やかないちにちでありますようにと。 仏壇に手を合わせ深々とあたまをさげる。
おとうちゃんも虹を見たかしら。 もしかしたらあの虹をつくったのおとうちゃん?
遺影の父が微笑んでいる。 「今日はきっといいことがあるよ」
「行ってきま〜す」と声をかける。
しゃきっとしてすくっとしてわたしは出掛ける。
|