八月葉月もあと一日となった。 少しも急いではいないのだけれど。 あらあらというまに駆け抜けた夏。
これが日々に流されるということなのかもしれない。 いちにちいちにちを大切に生きてきたのかと自分に問う。
ただぽつねんとここにいる。そうして明日を待っている。
週末は我が町の花火大会があって。 友人宅に招かれバーベキューをしながら花火を見た。 とても楽しい時間。ありがたいひと時だったと思う。
かつては花火を見ながらせつなさに涙ぐんだこともあった。 鮮やかな花火よりも純白の花火が好きでならず。 雪のようにはらはらと舞い落ちる儚い火を愛しいと思った。
友人達の歓声。その声に負けないくらい自分も声をあげる。 そこにはもうせつなさのかけらも見えなかった。 ただ、私の夏が終わる。ばくぜんとそう思った。
来年もみんなで見ようね。そう約束をする。
わたしのなかのせつなさは花火のように儚く消えていくのだった。
それでいい。これでいいとわたしが言う。
それがきっと歳を重ねるということかもしれない。
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