この夏いちばんの暑さとか。 風もなくじりじりと焦げるような暑さだった。
夕涼みをかねて出掛けた散歩も汗だくになり。 水を求める鳥のように川面をながめるばかり。
なんと静かな川の流れ。まるで湖のように思える。
お大師堂には浜木綿の花が咲き始めた。 遠くから見ると人影のようにも見えるその花は。 百合の花にも似た芳香を放っている。
立ち止まり顔をよせその香りをいっぱいにかいだ。 優しいにおいだ。なぜかなつかしくほっとするにおいだ。
しばらくは毎日この花に会えるのかと思うと。 まるで恋をしているようなきもちにさえなる。
夕焼け小焼けで日が暮れて。口ずさみながらあんずと帰る。
するとカラスが鳴くので。かわいい七つの子があるからよになった。
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