空はふっと微笑んだかと思えば涙をにじます。
霧のような雨に紫陽花がとても鮮やかだった。
とうとう月曜日。憂鬱だと思えば思うほど重苦しくなるばかり。 そう思わなければきっとこころが楽になることだろう。 わかっていてもまるで決め事のようにそれを思ってしまうものだ。
流れている水の中にとび込んで行くようなきもち。 もがけば沈む。あばれたらもっと深いところにいく。
流れに逆らわずにいようとふっと思った。 肩の力を抜けばきっと身を任せられるはずだもの。
母はいつもとかわらない。同僚も笑顔で接してくれる。 私の顔はどんなふうに見えているのだろうかと気になった。
常連のお客さんが来てくれて自動車保険の説明をする。 世間話も交えながら自然と笑みがこぼれてきた。
これが私の仕事なのだなと今更ながら気づいてきた。 今できることは与えられた仕事を精一杯に務めること。
そう思うと。まるでトンネルを抜けたようにあたりが明るくなる。
いったい私は何にこだわっていたのだろうと思う。 母に対する気持ちだろうか。お給料のことだろうか。 よくわからないけれどそれはとても些細な事かもしれなかった。
やっとやっと気を取りなおすことが出来たように思う。 心機一転とはいかないまでもほぼそれに近くなったのかもしれない。
とにかくそこには水が流れているようだ。
うまく泳げなくてもいい。ただ私も一緒に流れていこうとしている。
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