小粒の雨が降ったりやんだり。 そろそろ梅雨入りになるかもしれない。
始発列車に乗り彼を迎えに行く。 わずか数日の入院だったけれど。 やはり家が恋しくてならなかったようだ。 嬉しそうにしている彼はまるで子供のよう。
帰り道は高速道路を避けて海沿いの道をゆっくり。 私の運転はおぼつかなく結局彼に運転してもらう。
空を映した海は真っ青ではなかったけれど。 久しぶりの潮の匂いが胸に心地よく沁みた。
茶の間からテレビの音。彼の頭がちょこんと見える。 またいつもと変わらない日常がかえってきたのだと。 胸がほっこりとあたたかくなった夕暮れ時だった。
私はふと明日のことを考えている。 ひと山越えることが出来たのだから。 また歩き出さなくてはいけないなどと。
とにかく職探しを再開しなくてはならない。 その前に山里の職場に顔を出すべきだろうか。
あれこれ考えているとなんだか疲れてしまって。
あしたはあしたの風にまかせようとやっと思った。
ほっこりを消さないようにほっこりをあたためて。
あしたも笑顔のいちにちでありますように。
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