早朝。あんずと一緒に土手を散歩。 「あれ?お父さんは?」そんな顔。 その時の首をかしげた姿がゆかい。
朝の風のなんとさわやかなことか。 朝陽とともに青空がきらりと光る。
午前中に彼と連絡をとる。 診察があり経過は順調とのこと。 眼帯も外せて眼鏡もかけられたそうだ。 よかった。とてもとてもほっとしている。 予定通り月曜日には退院出来そうだった。
ひとりぼっちはやはりさびしい。 ひとりごとばかりつぶやいている。 これもあっという間の出来事なのか。
夕方。またあんずと散歩に出掛ける。 今日は土手の除草作業で賑やかだったけれど。 すっかりまるはだかになっていておどろく。
青々と繁っていた夏草も。白い綿毛のチガヤも。 姫女苑の可愛い花さえもすべて跡形もなかった。
毎年の事だけれど。なんともいえないさびしさ。 きれいさっぱりと思えばまたこれもよしかもしれず。 すっかり雀色になってしまった土手をながめていた。
いつまでもそれはない。けれどもまたそれはうまれる。
また真夏になれば若い緑が匂うようにあふれることだろう。
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