母子草の花が咲いていた。 なんともかわいらしい花。
すこし背の高いのがお母さん。 まだちいさいのが子供かしら。
こんなふうによりそえることが。 しあわせというものかもしれない。
あの頃の母はまだとても若くて。 小学校の用務員をしていたのだった。 その日はいつも土曜日だったと思う。 自転車を押しながらの母と一緒に帰る。 子供心にそれがとても嬉しかったのだ。
お店屋さんに寄って買物をする時は。 いつもコロッケを買ってくれたっけ。 それを食べながら帰るのが好きだった。
母は優しかった。そしていつも笑顔だった。
ながいながい歳月を経てじぶんも母になる。 子育てが苦手だった私は子供たちに育てられ。 いつのまにか大きくなった子供たちが巣立つ。
わたしは優しかったのかしら。 いつも笑顔でいられたかしら。
ただよりそうことはできたのかもしれない。
しあわせなじんせいだったとその時がきたら言うね。
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