彼岸の入り。朝の風は少し冷たかったけれど。 日中はほっとするような暖かさになった。
お昼にぼたもちを食べる。おやつにも食べて。 つい今しがた食後の別腹で最後の一個を食べる。
死んだお祖母ちゃんのぼたもちを思い出す。 きな粉のじゃなくて小豆餡のぼたもちだった。 もう二度と食べられないその味がとても懐かしい。
しんだひとはみんなひがんにいるのかしら。 ごくらくじょうどとはどんなところなのだろう。
我が町にはいくつか沈下橋という橋があって。 そのひとつの近くに「しんむけいげ」というお店がある。
店の名は般若心経の一節より名付けられているらしい。 「こころにこだわりをもたない」というような意味だ。
お正月の3日だったろうか。友人と食事に出掛けた。 窓際のカウンター席。そこから見る景色の素晴らしさ。 春になると川向に菜の花がたくさん咲くのだと言う。
その時友人と約束をした。きっと春にまた来ようねと。
先日友人から電話があった。ねえもうそろそろ行かなくちゃ。 今度の連休はどう?私はなんとしても行きたいのだけれど。 不作とはいえ川仕事を休むわけにはいかないなと複雑な気分。
お昼ごはんは無理でもお茶するくらいの時間はとれるかも。 一時間でもいい。あの場所にもう一度行ってみたいと思う。
こころ魅かれる場所って誰にだってあるだろう。
「しんむけいげ」にこだわっているのかもしれないけれど。
|