今日も冬の名残。北からの風はやはり肌寒く。 けれども夜明けがなんと早くなったことだろう。 それだけで春を感じる。青空と陽射しが眩しい。
彼の58歳の誕生日だった。 父親が亡くなった年をやっと乗り越えたことになる。 この一年どんなにか不安に思っていたことだろう。 俺は親父の年まで生きられればそれでじゅんぶん。 などと口癖のように言い続けていた一年だった。
なんだか還暦のお祝いみたいね。ふたりで笑い合う。 そうもちろん還暦だって喜寿だって米寿だって来る。 俺生きたなあ。なんかめちゃめちゃ生きてるなあと。 また笑い合える日がきっと来るだろう。ねえお父さん。
よほど感慨深かったのだろう。今夜の彼の嬉しそうな顔。 いろんなことがあったけれどこの人と暮らせてよかった。 つくづくとそう思う。そうして感謝の気持ちが溢れてきた。
ひとはいつかかならずしぬ。そのいつかのためにいきる。
たすけあいゆるしあいささえあっていっしょうをおわる。
おとうさんおたんじょうびおめでとう。ながいきしようね。
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