立春。もう雪割り桜が咲いているらしい。 高知新聞の一面はその桜とメジロの写真だった。
寒い朝だけれどこころはほっこりと春を想う。 ゆっくりと向かう先には何が待っているのだろう。 行ってみなければわからない。すくっと前を向き。
夕暮れちかくいつもの散歩。 あんずは土手の若草が気に入っていて。 まるで牛かなにかのように草を食む。 むしゃむしゃとそれは美味しそうに食べるのだった。
お大師堂には今日も泊まりのお遍路さんの靴がある。 今日で四日連続。歩き遍路さんが多くなったのだろう。 山里の峠道が目に浮かぶ。白装束の颯爽とした後姿を。
会ってみたいなと思ったけれど閉ざされた扉を押し開く 勇気がなくて。おもてから手を合わせて踵をかえした。
会えるひとには会える。ほんとうに偶然のようにして。 巡り会うことが出来る。それが縁というものだと思う。
帰り道。いつかの蒲公英はもう綿毛になっていた。
その種も旅をするのだろう。今はまだ冷たい風も。
やがては優しい春風となって。種はふんわりと微笑む。
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