大寒とは思えないほどの暖かさになった。 晴れのち曇りの空に雨を匂わす風が吹く。
ひと雨ふればまた寒気がやってくるという。 膨らみ始めた梅の蕾もじっと耐えることだろう。
我が家の庭にはローズマリーの花が咲いた。 今朝のことそれを見つけてなんと感動したことか。 薄紫の小さな花が宝石のように咲いていたのだった。
どんな厳しさにも耐えられる。ひともそうでありたい。 植物から伝わってくるいのちを。とても愛しいと思った。
仕事。今日は早目に終えられてほっとする。 昨日は遅くなりあんずを散歩に連れて行ってあげられなかった。
今日も諦めていたのかもしれない。犬小屋から出てこなくて。 どうやらうたた寝をしていたらしく気だるそうに這い出てくる。
いつもの元気がない。とぼとぼとしんどそうに歩くので心配になった。 あれこれと話しかけながら歩いた。もちろん相槌を打つわけでもなく。 語り合えたならどんなに良いだろうと思う。ねえどうしたの?あんず。
そんな心配もつかの間。晩御飯の頃にはすっかり元気になっていた。 いつも通りの食欲にほっとする。ほんとにガツガツとよく食べるのだ。
前世は人間だったらしい彼女。来世はまた人間に生まれるのだと。 先日出会った修行僧のお遍路さんに言われた。私はそれを信じている。
今度はもしかしたら私が犬に生まれ変わる。
そうして彼女に飼われるのかもしれない。
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