北風がとても冷たい。立ち向かうようにいつもの散歩。
お大師堂で嬉しい三度目の再会があった。 初めて出会った時は去年の9月だったと記憶している。 その時に「また会いましょう」と別れたのだけれど。 その日が思いがけず早く訪れ11月の末に再会が叶った。
修行僧のお遍路さんでもうこれが最後の旅になるかもしれない。 そう言っていたけれどなんとなくまた会えるような気がしたのだった。
だからその時も「また会いましょう」と言って別れた。 それが今日また叶う。約束も何もないほんとうに偶然の事だった。
今回は札所にこだわらず自由気ままを心がけた旅なのだと言うこと。 歩く座禅というものだろうか。とにかく歩く事に意味があるようだ。
歩きながら色んな人と出会う。そうしてそれぞれの背負った因縁を感じる。 その因縁をあずがり浄化していくのが自分の使命なのだと語ってくれた。
つかの間ではあったけれど真っ直ぐに向き合って語り合うことが出来た。 私の背負っているものが見えると言い一気に頭を重くしてしまったらしい。
だいじょうぶ浄化します。その言葉にどんなにか勇気づけられた事だろう。
去年の秋から立て続けに三度も出会えるなんて。よほど縁深い人なのだと思う。
「また会いましょう」と今日も別れた。
この不思議な確信はいったいなんだろう。きっと会える気がしてならない。
今度は前世のふたりのことがわかりますよ。その人は微笑みながらそう言った。
いつもにもまして清々しい夕暮れとなる。
北風に白波をたてる川面がまるで水鳥の群れのように流れていた。
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