ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2010年01月09日(土) 手紙

寒気が緩みほっとするような陽だまりが嬉しかった。

土手を歩いていると蓬の緑がその新芽を香らせて。
あんずがそうするようにくんくんと匂いを嗅ぎたくなる。


お大師堂で手をあわす。ちいさなお堂には西陽が溢れ。
まるで誰かに背中を抱かれているような安堵を感じた。



きのうとても嬉しい手紙が届く。
音信不通が当たり前のようになって幾年を重ねた事だろう。
誕生日には必ず手紙を書いた。しっかりとその日に着くように。
そうして微笑んでくれたらそれだけでじゅうぶんだと思っていた。
ずっと一方通行。それを寂しいと思ったことはいちどもない。
そんなカタチにこだわるまでもなく私たちには深い絆があった。

こころのこもった手紙を読み終えると感極まり涙があふれる。
穏やかな文面にほっと心が救われ。元気でいてくれることが。
何よりも嬉しく。その手を握り締めて肩を抱きしめたいと思う。

そのひとこそが私が「会わない」でいるひとだった。
ひとめ会いたいと言う事は容易い。会おうと思えば。
駆けていくことも出来るのかもしれない。けれども。
「会わない」そう決めたのだった。時々夢をみる事もある。

そのひとはいつもぼんやりとした姿をしていて。
顔がない。目もなければ口もない。けれども声が。
その声だけははっきりと聴こえてくるのだった。

その声を愛しいと言ったら罪になるのだろうか。

もしそうだといわれても私は胸をはって言うだろう。

縁というものはかけがえのない天からの恵みにほかならない。


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