ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2009年12月09日(水) 12月9日

午後から雨の匂いがし始める。
やがてぽつんぽつんと小粒の雨になった。

そんな雨に熱い吐息を吹きかけてみたくなる。
私のなかに情熱と呼べるようなものがあるのなら。

いったいそれはどんなふうに失ってしまったのだろう。
どんなに温めようとしてもそのありかさえわからなくなった。


きっともう若くはない。わかりきったことを確かめるように。
髪を掻きあげてみても。見えるのはまだらな白髪だけだった。


ふむ・・なんだこれは。いったい何をほざいているのだろう。


まあいいか。しりめつれつを愉しもうじゃないか。
かっこつけてるばあいじゃないし。これが今だし。




今日はひいおばあちゃんの命日らしい。知らなかった。
母が暦に書き込んであるのを見つけた。昭和47年没と。

幼い頃一緒にお風呂に入った事があるのを思い出す。
石鹸ではなく米糠を布袋に入れたので洗ってくれた。
子供心になんて臭い物だろうと思った。白くなるよ。
べっぴんさんになるよと言いながら洗ってくれたのだ。

もうしわくちゃだったけれど抜けるように白い乳房だった。
そのぺろんと垂れ下がった乳房を引っ張るのが楽しかった。

「菊枝」ひいおばあちゃんの名前を今日まで忘れていた。
毎年あった命日を知らないまま37年も歳月が流れたのか。
なんて薄情なひ孫だろうと悔やみつつ心のなかで手を合わす。

死んだ人はやがて遠くなる。けれども思い出せばこんなにも近い。



12月9日。大切な友人の誕生日でもある。
同じ日だったんだなと胸に刻むように記した。

このさき一生。決して忘れることなどないだろう。


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