| 2009年09月24日(木) |
ひとがなにかを思い立つとき |
連休も終わり山里の職場へと向かう。例の憂鬱さはいずこへ。 今朝はいつになく心が浮き立ち。期待に胸を膨らませていた。
大橋を渡って国道に出る。ひとりふたりとお遍路さんを追い越して行く。 五人目だったろうか。昨日の彼女らしき後姿を見つけることが出来た。
すぐにクルマを停めて駆け寄って行った。彼女はとても驚いた様子で。 けれどもすぐに満面の笑顔を見せてくれて「おかあさん」と私を呼ぶ。
ほんとうに娘のようだった。朝陽を浴びながら彼女の汗がきらきら光る。 昨夜の嬉しかったことを話して聞かせてくれた。もう最高でしたと言って。 Tさんと出会えてほんとうに良かったと思う。ささやかな縁かもしれない。 けれども確かに繋がっていたからこそ出会えたのだと思う。感動的な出会い。
彼女の手に私の手を重ねて名残惜しく別れた。今しか出来ない事だから。 彼女はそう言ってまた歩き始める。とてもたくましいまぶしい姿だった。 不思議なパワーを頂いたような気持ちで私もすくっとなり職場へ向かった。
午後。Tさんからメール。四万十川の上流域まで行っていたけれど急に。 歩きたくなったのだそうだ。彼女と出会ったことで心を動かされたのだろう。 そんな気がする。彼女の不思議なパワーがTさんにも伝わったのだと思う。
結局Tさんはコースを変更して彼女を追う事になった。きっと会えるだろう。 なんとしても彼女の姿を見つけて少しでも一緒に歩かせてあげたかった。
夕方。足摺岬からメール。もう薄暗くなった頃。彼女の姿が見つけられない。 とても落胆している様子で心が痛くなった。でも明日があるさと返信をする。
「あはは」と笑い声の返事。だいじょうぶ。彼女はきっとすぐ近くにいる。
私は祈っていよう。ふたりの再会を。そうして少しでも一緒に歩けることを。
縁があるのだから必ず会える。だってそのために思い立った旅ではないか。
ひとがなにかを思い立つとき。そこにはかならず待っていてくれるなにかがある。
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