朝のうちほんの少しだけ雨が降る。澄みわたる青い空のことが。 もう恋しくなってしまったらしい。夏をあきらめたせいだろう。
未練がましく思うことなど今はない。去るものは追わずにいたい。 来るものは拒まない。すべてが巡りめぐってくるものなのだから。
山里の職場をお休みして今日はまた川仕事に精を出した。 祖父が亡くなった事もあり漁場の準備が少し遅れている。 明日明後日とあればなんとか終えられそうでもう一息だ。
やはり肉体労働が心地よい。へとへとになっても好きだなと思う。 体調もとても良い。よほど身体が動きたがっているのだろうと思う。
三日も続ければまた職場に戻るのが嫌になりそうだ。困ったものだ。 まあ考えてもしょうがない。あれやこれや考えるだけで気が重くなる。
根がわがままなのだろう。好きなことだけでは世の中渡っていけない。
午後。いつもより早目に散歩に出掛ける。土手はススキと野菊の道。 薄紫の花がとても好きだった。つい手折りたくなる手を叱りながら。 ススキと共に風に揺れるその姿を愛でた。清楚で可憐で少しせつない。
お大師堂で手を合わす。今日は遠きよき友のお父様の命日だった。
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