空は秋。風は爽やかにほんのすこしやわらかな陽射し。
やっと祖父のもとに駆けつけることが出来て。 穏やかに優しく微笑むように眠る祖父に会えた。
遅くなってごめんなさいそんな言葉をのみ込みながら。 その優しさにつつまれるようにこころが鎮まっていく。
すべてを受け止めたひとはなんとうつくしいことだろう。 ながい人生に幕をおろし魂が光のように輝いているようだった。
たくさんの花に埋もれてかたわらには愛用の帽子を携えながら。 一張羅の背広を羽織り。祖父は待っているだろう祖母のもとへ。 それはそれは元気な足取りで手をあげて向かって行った事だろう。
身内だけのささやかなお葬式だったけれど。みながにぎやかに。 天寿を全うしたお祝いだよと言って。祖父を見送ってあげられた。
寂しさはどうしても拭えないけれど。きっとまた会える日が来る。 それは残された私たちに天からあたえられた約束のようなものだ。
ひ孫である姪っ子がケイタイでみんなの写真をたくさん撮ってくれた。 祖父も写真がとても好きだった事を思い出し。みんなが笑顔になった。 そんなにぎやかさをいちばん喜んでくれているのが祖父なのだと思う。
もう悲しんでなどいられない。みんなが元気でこれからの日々を送ろう。
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