ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2009年08月31日(月) この晩夏にやっと夏になれた

とうとう8月も最後の日となってしまった。
ここ数日は残暑が厳しくいく夏を惜しむように蝉の声を聴く。

このまま静かに秋へと。自分の夏はそうして終わるのだと思っていた。
けれども土曜日の花火大会。毎年ひとりで遠くの土手から見ていたのを。
今年は思いがけないお誘いがあり。バド仲間のお宅の庭からそれを見た。
バーベキューをしながらみなほろ酔ってとてもにぎやかで楽しい夜になる。

ぽつねんと殻に閉じ篭っていたような夏が一気に輝いてくれたように思う。
間近で見る花火のなんと感動的なことだろう。そうして気さくな仲間たち。
ひとが好きだなとつくづく思った。声をかけてくれてほんとにありがとう。

白い花火。雪のようにこぼれ落ちる花火。それが夏のすべてのように思う。



明くる日の日曜日。また思いがけないことに古きよき友と再会を果たす。
娘さんが我が町に嫁いでいて花火大会を見がてら遊びに来ていたのだった。
毎年の誕生日に交わすメール。会うことは叶わずもう5年の歳月が流れていた。

会えばそんな歳月など一瞬にして埋まる。友とはほんにありがたきものだった。
昼食をともにしお互いの近況など語り合いながら昔話もまた懐かしく思える。

彼女はとても楽天家だった。もうこんな年だもの体調の悪い時だってあるよ。
でも人間だもの死ぬ時は死ぬんだからくよくよ考えたってしょうがないよと。

その笑顔にどんなにか救われた事だろう。爪の垢を煎じて飲みたい程だった。
みんなそれぞれ苦悩を抱えている。それを苦だとは思わない生き方がしたい。


南風20号。彼女が乗る列車は偶然にも去年の夏の出来事と重なり合った。
あの日も列車が見えなくなるまでホームから手を振り続けていたのだった。
また夏が巡ってきてそうして友が去って行く。あの夏は今生の別れだった。
けれども彼女にはきっとまた会える。あと何年かかろうと会わねばと思う。

千切れんばかりに手を振る。ありがとうと心が叫ぶ。とても嬉しい再会だった。


この晩夏に私はやっと夏になれた。そうしてそっと幕をとじるようにそれを終える。



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