| 2009年08月24日(月) |
夏のページをめくりながら |
とうとう夏が退く頃になったらしい。『処暑』は少しせつない。 どうしようもなくいってしまうひとのように思われてならない。
去年の夏が『動』だとすると今年は『静』としか言いようがなくて。 うずくまって膝小僧を抱えながら雨を陽を風を感じるばかりだった。
いちめんの向日葵畑のことを知らずにいた。今年も咲いただろうか。 向日葵が好きだと言ったあのひとは変わらずに元気でいるだろうか。
縁というものは時には儚い。せめて忘れずにいることで救われていく。 ただ執着を絶つということ。あとには清々しい思い出だけが残るのだ。
届かなくてもいいこと。伝えられなくてもいいことで私の夏は満ちる。
秋刀魚を焼いた。ガスレンジが壊れてしまったので鉄網で焼いたところ。 家中が火事みたいな煙になった。涙を流しながら辛抱強く耐えてみるが。 七輪が良い炭火が良いと台所でわめいていた。庭で彼に焼いてもらおう。 俺は嫌だねと笑いながら言うので。煙の中の狸みたいにポンポコうなる。
苦労したかいがあったのか秋刀魚はとても美味しかった。また食べたい。 でもガスレンジを買い換えないとまた苦しい。ロト6を買ってみようか。
働いても働いても収入が無い。我が家はどんどん貧乏になっていくのだ。 でも今日は仕事を終えた時「ありがとう」って言ってもらえて嬉しかった。
欲しがらない事だといつも思う。こころに福をささやかな恵みがきっとある。
もう陽が沈んでしまう頃。とぼとぼとふたりまたいつもの散歩道を歩いた。
ひとつひとつ夏のページをめくりながらそれを閉じていくような日々だった。
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